紅葉を見に、九州のくじゅう連山へ。

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くじゅう連山の中でも紅葉で名高い、大船山(たいせんざん)と、法華院温泉の山旅だ。


今年は北アルプスあたりの紅葉シーズンを諸般の事情でフイにしてしまったので、どこか紅葉の山に行きたい・・・と思って探していたら、こんなところに紅葉の山が。
仕事終わりにダッシュで羽田空港からANAに飛び乗り、そのまま大分へ。

別府駅前のビジネスホテルが直前にとれたので、荷物を放り込んで、閉店間際の居酒屋に駆け込み、とり天とビールで前祝い。

翌朝、くじゅう連山を目指すために起きると、ホテルの窓から見えたご来光。

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今日は快晴だ!

この日は由布院からくじゅう登山口への亀の井バスは運休だったので、九州横断バスを予約し、別府駅前のバス乗り場へ。
バスターミナルをいくら探しても乗り場が見つからず、よくよく調べてみると、停留所は「別府駅前本町」となっていた。

駅の東口から歩いて3分ほどの道にさりげなく停留所があった。

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目の前にあるレトロな建物は、「駅前高等温泉」という温泉銭湯。
数十年前に、くじゅう連山へ来たとき、2日間の雨にたたられ、ずぶ濡れのままテントを担いで下山、この駅前で超熱いお湯に飛び込んだのをはっきりと思い出した。

バス停から駅を振り返ったところ。
どんつきがJR別府駅の東口。

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バスに揺られ、2時間弱で、くじゅう登山口。

バスを降りて登山口へ回ると、意外と寂しい登山口。

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くじゅう登山口の大駐車場の近くには、石碑と長者原自然研究路の入口がある。

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どうも、大船山(雨ヶ池越経由)へ行くなら、こっちのほうが近かったようだ。

真正面からくじゅう登山口の道を登り始める。しばらくは林道の舗装路。
10分ほど歩いたところで、先の自然研究路へ行く道が左に出てくる。

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ちょっと遠回りになったが、森の中のよく整備された小道を抜け、長者原の自然探求路に合流し、そこから本格的な山道になる。

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右手のほうで何か気配を感じたら、タヌキ(?)が一生懸命何かを探しながら食べていたようで、人の気配にも動じない。

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だんだん高度を稼いでいくと、ついに紅葉の兆しが。

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ここを過ぎると、雨ヶ池の湿地帯に出る。

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わぁーと声を上げたくなるくらいの解放感。
しかも色づいているし!

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ぐるりと山すそを回り込むと、前方に坊がつるとその奥に、お目当ての大船山が見えてきた。

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ぐっと望遠。
稜線近くは少し色が薄くなって、麓に紅葉が下りてきている感じ。

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坊がつると法華院温泉山荘の分岐の手前に、大きなテーブルがあり、そこで山めしランチ。

といっても、飛行機でガスボンベなどが持ち込めなかったので、別府駅の売店で買ってきた、吉野の鶏めし。

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鶏とごぼうの味がじんわり効いていて、山で食べるにはもってこい。

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さて、山めしランチを終え、いざ。

分岐から坊がつるキャンプ場へ向かうすすきの道。

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テント場を過ぎると、そこに大船山のとりつきがある。

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今まではゆるゆるの山道だったが、ここから本格的な山の感じ。

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道中にはたくさんの紅葉やかえで。

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ぐいぐいと登っていくと次第に森の中から開けた感じになり、

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稜線に飛び出した。

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北大船山から見る、大船山。

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一週間遅かったかっ!
きっとこの稜線、ものすごい紅葉だったに違いない。

15分ほどで山頂に。

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大船山の山頂は360度の展望で、すこぶる気持ちのいいところ。

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山すそを巻いてきた、三俣山と手前が坊がつる。

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山頂の奥には小さな池と取り巻く紅葉。

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振り返ると、北大船山方面の紅い稜線。

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うーん、ちょっと鮮やかさが薄くなっているみたい。

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それでもテンションは上がって、30分ほども頂上にいただろうか。

秋の日も短いことだし、ようやく腰を上げ、来た道を引き返す。
北大船山から振り返る大船山。

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大船山の中腹くらいに降りてくると、ちょうど見ごろな感じの紅葉。

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一気に坊がつるまで下り、そのまま法華院温泉山荘のほうへ。

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10分ほどで、法華院温泉山荘に到着。

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さあ、あとは温泉とビールだ!

法華院温泉山荘の美味しい山小屋ごはんとビールの話は、明日の山めし礼讃で。

(つづく)