久しぶりに山の懐に抱かれてぐっすり眠り、2時前に起床。

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そっと支度を整え、月明かりの中、北岳の山頂に向かって歩き始めた。


準備運動とヒンズースクワットを終え、2:20白根御池を出発。

暗い草すべりをヘッドライトを点けて、ひたすら登っていく。

ちょうど一時間、急登こなすと、二俣からの道に合流し、3:30、稜線に飛び出した。
夜明け前の風が冷たくて、火照った体に心地いい。

そのまま、稜線をずんずん歩き、4:00北岳肩の小屋。
しばし休んで、最後の登りに備える。

急な岩の道をグイグイ上がり、4:40 北岳山頂到着。
ちょっとご来光までには早すぎたが、モーニングティーでもして待ちますか。

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刻一刻と色を変えていく東の空。

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雲の彼方がほんの少し輝き始め、

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やがて、山頂にいた人たちの歓声とともに、ご来光を拝む。

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3193m.の山頂で迎える日の出は、また格別だ。

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ご来光が富士山まで届き、

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茜色に染まる富士が美しい。

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草すべりを、真っ暗な中、大汗をかいて登っているときには、なんでこんなことやってんだ、と思うのだが、この景色を見たら、やめられませんな(笑)

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やがて、光は後方の仙丈ケ岳も包み込み、

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北岳山頂での、荘厳なご来光の時が終わる。

さて、2番バスを目指してサクッと下りますか。

5:30 北岳山頂出発

5:50 肩の小屋
ここから見る、富士と雲海も好きなのだ。

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気持ちのいい、朝の稜線を飛ぶように歩き、正面に雲がかからんとする甲斐駒。

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この素晴らしい眺めを脳裏に焼き付けて、稜線を後にする。

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6:20 二俣分岐

急な草すべりの道を、躓かないように用心しながらもタッタと下り、
7:10 白根御池小屋テント場へ帰還。

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朝日があたって乾きかけているテントをサクッと撤収し、小屋番さんに御礼を言ってから、一気に広河原を目指す。

トラバース道を過ぎると、これでもかっ、というくらいの急な下りが延々と続き、沢音が大きくなってきたら、二俣からの道に合流。

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緑の中を、いい気分で歩き、広河原山荘を過ぎると、下界への橋。

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渡りきって振り返れば、北岳の頂。

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9:00 広河原到着

夏の終わりの北岳。
美しい夜明けと、凛とした山の空気。
久々に晴れ晴れとした気持ちにしてくれた、南アルプスの山に感謝。


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