<2018年1月18日 記事追加修正>

雪の八ヶ岳 権現岳。

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3月の3連休、初日に美濃戸口のJ&Nさんに泊まり、翌朝、向かったのは雪の権現岳だ。




権現岳へのアクセス 登山口と駐車場


権現岳へのアクセスは、基本、三ツ頭への登山口と同じ。

・天女山登山口
 自家用車あるいは、タクシーで。路線バスはない。
 夏季は天女山まで車道が通れるので、天女山の駐車場が使える。
 冬期は、天女山入口で車道のゲートが閉鎖されるので、自家用車の場合は、ゲート脇に数台分の駐車スペースがある。
・三ツ頭登山口
 ここも路線バスはなく、駐車場もないので、タクシーか、小海線の甲斐小泉駅から歩くことになる
・観音平登山口
 通常、編笠山への登山口として利用される観音平だが、天気のいい週末は、すぐに駐車場が満車となる。ただし、観音平も冬期は車道が麓のゲートで閉鎖されるので、主に夏季に利用するアクセス

権現岳の山小屋 テント場


権現岳の山頂直下に、シーズン営業(4月頃~11月頃)の権現小屋あり。水場はないので注意。
編笠山の山頂から30分のところにも、青年小屋があり、テント場も。水場は5分ほど離れた場所に、「乙女の水」と呼ばれる湧き水があり美味しい。青年小屋は「遠い飲み屋」という赤提灯が山小屋入口に掲げられている、酒飲みにも嬉しい山小屋。(ごはんも美味しい)

権現岳の登山シーズンと難易度


権現岳は、春~秋の登山シーズンであれば、天女山登山口から往復、あるいは、編笠山とセットで登られることも多いが、権現岳の頂上直下は、三ツ頭側からも、網笠山側からも、岩場になっているので、落石や滑落には十分注意したい。
雪山シーズンは、天女山登山口から、三ツ頭経由での入山が多いが、三ツ頭までと、その先権現岳までの難易度はかなり高くなるので、経験者でないと難しい。

権現岳への登山コース コースタイム 日帰り山行について


・天女山登山口 → 三ツ頭 → 権現岳 (コースタイム 5時間5分)
  ※冬期は雪の状態でかなり所要時間が変わる。天女山入口→天女山駐車場20分程度
・三ツ頭登山口 → 三ツ頭 → 権現岳 (コースタイム 4時間55分)
・観音平 → 三ツ頭 → 権現岳 (コースタイム 4時間45分)
・観音平 → 編笠山 → 権現岳 (コースタイム 5時間20分)

健脚者であれば、日帰りは可能。
ゆっくり歩きたいのであれば、頂上直下の権現小屋(シーズン営業)、あるいは、編笠山山頂下にある青年小屋(シーズン営業)に宿泊するとよい。雪山シーズンは、雪の量と状態次第。

権現岳登山記録 権現岳(冬山)


夜明け前に到着した、天女山入口。

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雪山装備を整え、ストレッチをして、5:45 ゲートイン。

すっかり雪も消えた道を、天女山へ。

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天女山到着寸前に、東の山から日が昇った。

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天女山の駐車場をぬけ、天の河原へ。

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いきなり広がる絶景。

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甲斐駒に、

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北岳。

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この素晴らしい朝の景色を眺めながら、コーヒーを淹れて、山めしモーニングなどをゆっくりと堪能。

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その後、三ツ頭方面に歩き出すが、ほとんど雪はなく、三ツ頭への山道の傾斜が出てくる頃、ようやく森の中は雪山らしくなってきた。

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どんどん急になってくる斜面を汗をかきながら登り、

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これくらいの斜度になってきたところで、融けた雪もアイスバーン化したりしていたのでアイゼン装着。

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ガシガシと急斜面の森を登りつめ、

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稜線へと出る。

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さらに急斜面を登りきると、森の向こうに青空だけが見えてきた。

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9:00 前三ツ頭到着。

天の河原では見えなかった、仙丈ケ岳の優美なお姿。

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遥か彼方には、真っ白な雪をかぶった木曽駒ケ岳。

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さらに三ツ頭を目指して進む。

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稜線からふたたび樹林帯の雪道を登り、

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あと少しで三ツ頭。

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山頂からの八ヶ岳中心部の絶景。

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いつもなら、ここで満足して引き返すのだが、今回は初の権現岳へのチャレンジだ。

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ちょっと久しぶりの緊張感。

あの、雪と岩の稜線を行くのだ。

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いったん、鞍部に向けて下り、再び権現岳の稜線にとりつく。

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少し痩せた尾根のトラバースを難なくこなし、

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小海側に発達した雪庇に注意しながら登っていく。

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あと、もう少しで権現岳の山頂だ。

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この頃には、先行の何人かを追い越して、どうやら本日のトップにたってしまったらしい。

が、頂上直下の急斜面、樹林の切れるところで、トレースが完全に消えていた。

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この急斜面。
左側は、止まるものが何もなく、滑ったら一直線・・・

ルートが上から落ちてきた雪で埋まったのか、迂回して上部の岩場に取り付こうとするのだが、雪がボロボロで、ピッケルがまったく効かない。

あと一歩のところまで上部の迂回ルートを工作できたのだが、ほんの2メートルほど届かないのだ。

何度もトライするがそのたびに雪の斜面が崩れ、足場が固められずなかなか難儀する。
思い切って飛びつけば、岩場までは手がかかりそうなのだが、下りは確保するものがなく、とても安全に下れそうにない。

そこに到着した単独男性とともに、さまざまにルート工作を試みるも不調。

さらに3人組、単独2組も追いついてきたので、本来のルート(と思われるところ)を掘り起こすべく、現場にあったスコップでルート開拓。

このコースを往復しない何人かは、強引に乗り越えたり、ロープで確保してもらいながら登ったが、そのたびに掘った足場も崩れていく。
このルート往復の私には安全に独りで下れる自信がなく、結局この場所に到着してから50分ほど格闘した挙句、頂上直下で撤退を決意。

一緒にルート工作をしたみなさんに別れを告げ、ひとり来たルートを引き返す。

とほほ・・・

ま、こんだけがんばったから、かえって気はせいせいしたのだが。

三ツ頭方面にとってかえし、急斜面を気をつけて下降。

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三ツ頭まで戻り、権現岳と赤岳を振返る。

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うん、うん。
またチャレンジするさ。

絶好の雪山日和の中、さんさんと降り注ぐ太陽に向かって下山。

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前三ツ頭まで下ってきたら、お腹もすいたことだし、山めしランチにしますか。

雪でキンキンに冷やした、オールフリーで今日のがんばりに乾杯っ~!!

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やみつき鶏とレモンのフォーの、山めしランチとオールフリーを堪能し、すっかり元気回復。

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装備をまとめ、前三ツ頭を後にする。

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明るい雪の森の中を鼻唄交じりに下りて、

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あとは足任せに天女山へ。

駐車場へ降りる手前、すっかり雪の消えた森の中の笹原を、一陣の風が吹き抜けた。

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それは、この前までの稜線を吹き渡る八ヶ岳の烈風ではなく、どこか春の暖かさを感じるふんわりとした風だった。

もう、山は春になるのだ。

権現岳。
初の雪の権現登頂はならなかったけれど、雪山を堪能した一日であった。

さて、あとはいつものあのお湯に行きますか。