春の雪山シーズン。
今回狙ったのは、北アルプス唐松岳。

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この、雪の白馬三山を見たかったのだ。




八方池山荘へのアクセス 登山口と駐車場


八方池山荘への登山口は、白馬八方尾根スキー場からが便利。
麓には、いくつかの広大な無料駐車場があり、第2駐車場、第3駐車場にはトイレもある。
第2、第3駐車場から、麓のゴンドラ乗り場まで、歩いて10分~15分くらい。

ゴンドラから、リフトをふたつ乗り継げば、八方池山荘まえの登山口に到着する。

八方池山荘の山小屋 テント場


八方池山荘は、リフトの山上駅目の前にあり、通年営業。
お風呂もあって、快適な山小屋だ。
テント場はないが、自炊は小屋の入口の屋内あるいは外で可能。

八方池山荘の登山シーズンと難易度


山荘までなら、リフトも通年運行(春山シーズンの後、およびスキーシーズンのはじまる前のシーズンの端境期に運休時期あり)しているので、いつでもアプローチできる。そこから八方池までは雪のシーズン以外は、遊歩道的な道であり、危険箇所はない。
冬期はトレースがないと、だだっぴろい雪原になり、ルートファインディングができないと危険。(そもそも八方池が雪で埋まっているので、あまり意味がないが)

八方池山荘への登山コース コースタイム 日帰り山行について


・リフト山麓駅 → 八方池山荘 (リフト 30~40分)
・八方池山荘 → 八方池 (コースタイム 1時間)

八方池山荘はもちろん、八方池までなら雪山シーズン以外は、ゴンドラとリフトを使えば難なく日帰りが可能。

八方池山荘登山記録 八方池山荘


早朝に東京を車ででて、白馬の八方にある無料駐車場へ。

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第3駐車場に車を停め、装備を整えてゴンドラ乗り場に向かう。

上までの往復通しチケットを買おうと思ったら、本日は強風のためいつリフトが止まるかわからないので、乗車都度払って乗ってくださいとのこと。。。_| ̄|○

止まらないうちに、上まで行ってしまおう。

最初のゴンドラ、アダムに乗っている間はほとんど雪はなし。

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ゴンドラからリフトへの乗り換え地点からは、スキーができるほどの雪。

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最上部のアルペンクワッドからは、五竜岳も見えたが、やや雲行きは怪しく、風も強い。

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八方の地上から、あっという間に雪山の上に。
いつもながらちょっと後ろめたさを感じつつ、リフトを降り立つと、目の前が本日の宿、八方池山荘だ。

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小屋の受付をすませ、部屋に荷物を置く。
平日だけあって、小屋もガラガラ。

天気もよろしくないので、山めしの宴まで、しばし読書など。

本日持参したのは、ザ・古典、イリアス

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ホメロスのイリアスやオデュッセイアと言えば、世界史や文学史で必ず呪文のように覚えるアイテムだが、お恥ずかしながら、この歳まで本物を読んだことはなかった。
が、読み始めると、こんなに面白い物語だったのか、と今さらな驚き。

日本の八百万の神々のように、ちょっと登場人物の名前が多くて最初は誰が誰だか関係がよくわからずに苦労するのだが(笑)

さて、ひとしきり読書を愉しみ、まだ明るいうちに外で山めしをしようと小屋の外へ。
もうほとんど登ってくる人のいない小屋の前で一品目を作り始めたのだが、おりからの風がどんどん強くなり、中身が入ったフライパンも吹き飛ばされそうになってきたので、八方池山荘の玄関でひとり山めしをさせてもらった。

クラフトビールや、ワインを存分に楽しみ、超満腹。
(詳しい作り方などは、後日の山めし礼讃で)

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夕暮れ時が近づいてきたので、山めし道具を片付け、再び小屋の外へ。

相変わらず風は強いが、上空はちょっと晴れ間も。

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白馬三山の夕映えの姿をじっと待つ。

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残念ながら、この後は雲がどっと湧いてきて、これが見納め。

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明日の天気を祈りつつ、小屋の中へ戻る。

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冷えたカラダを、お風呂で温めてから2階の寝床へ。
(このシーズンでも、八方池山荘はお風呂がはいれるのだ!)

大きな小屋に本日の宿泊は2人。
消灯を過ぎてからも、小屋の外はどんどん風が強まり、ときおり強風に鉄筋コンクリートの建物が揺れる。

明日はこの風がやみますように、と願いつつ、ぐっすりと眠るのであった。

(つづく)