今年の春山は、雪の涸沢へ山めしに。

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いつか訪れてみたいと思っていた、雪の涸沢でテントだ。


実はこの雪の涸沢入りをする前に、GWの休みを一日フライングさせてもらい、徳澤園へ。
その様子はまた後日にでも書きたいが、折悪しく上高地入りした日は本降りの雨。

翌朝、徳澤園を出ると、この青空だ。

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徳沢の橋を渡り、酒と食料でズッシリと重いザックを担いで歩き出す。

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梓川沿いの道からは、ときおり北アルプスの白い山々が見えて、すでに興奮状態(笑)

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横尾につくと、橋のたもとに鯉のぼり。

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ここで槍ヶ岳方面への道をわけ、橋を渡って、涸沢を目指す。

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まだ、上高地からの登山客ラッシュの波が来ていないこともあり、ゆったりとした気分で歩いていく。
ちなみに、今年はこのあたりは全然雪がない。

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本谷橋に到着。

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この橋を渡ると、ようやく雪道が現れてきた。

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ここまでの平坦な道とうってかわり、グッと雪の登りが始まる。

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最初の急登から、右手に谷を望むトラバースのトレースをしばし歩くと、前方に絶景が。

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まるでヒマラヤに行くかのような景色に、興奮度さらにアップ。

写真でわかるだろうか?
雪の谷の真ん中あたりに、蟻のように小さく、登山者が涸沢への列を作っている。

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涸沢への最後の登り。

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そこを登り切ると、真正面に切り立つ雪壁の上に、涸沢ヒュッテの屋根が見えた。

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壁を左から回り込むように登ると、涸沢ヒュッテの玄関。

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天気はめまぐるしく変わり、この瞬間は冬山のような厳しい表情の山。

そして、涸沢ヒュッテの上にあがると、いきなり晴れて、この絶景。

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引きちぎれんばかりに元気に泳ぐ、涸沢ヒュッテの鯉のぼりを見てもわかるように、強風が吹き荒れる涸沢入りとなった。

一面の雪原となっているテント場にザックをおろし、

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この強風に一晩耐えられるよう、テントの下を掘り下げて、雪のブロックを暴風壁として積んでいく。

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ほとんど土木工事のようなテント設営を終え、荷物を放り込むと、
この絶景を見つつ、ビールを飲むべく、涸沢ヒュッテのパノラマ売店へ。

(その様子は後日の山めし礼讃で)

雪の涸沢へようこそ、のひとりウェルカムビールを愉しみ、テントへと戻る。

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相変わらず、天気はめまぐるしく変わり、晴れたかと思えば、雪。
雪かと思えば晴れ間が。

その晴れ間をぬって、雪の涸沢で山めしに乾杯っ~!

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最初の一品は、こちら。

 チーズの生ハム巻き

やがて涸沢のテント村に夕暮れが訪れ、

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涸沢小屋にも明かりが灯る。
萌える夕景を期待したのだが、この写真を最後にまた雲と雪の世界になってしまった。

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さてさて、明日の朝の天気はいかに・・・

(つづく)