アイゼンバンドの末端処理。

20180131crampons-777

今回、10年ぶりくらいにアイゼンを新調したのだけど、アイゼンバンドが長くて、末端処理をしてみたら、この使い勝手が実によく、冬山でアイゼンバンドの末端処理に悩んでいる方へ共有です。



なぜアイゼンバンドの処理が必要なのか?

アイゼンについているバンドは、いろんな形態の登山靴に対応できるよう、長めに設定されているものが多いようです。

長いままアイゼンバンドをつけていると、アイゼンを締めた後に、余った数十センチのアイゼンバンドをどこかに巻くなどして末端処理をしないといけないのですが、この余ったバンドがけっこう緩みやすく、ほどけてしまったり、緩んだりすると、反対側のアイゼンで踏んづけたり、出来たループにアイゼンの爪をひっかけて転倒する原因になります。

また、アイゼンの装着時に、冬山用のグローブをつけていると、末端処理に時間がかかるため、カラダが冷えたり、素早い行動に支障が出ます。

今回、アイゼンバンドの末端処理を適切にしたことで、驚くほど装着時の時間が短縮でき、バンドの緩みに気をつかう煩わしさもなくなりました。

アイゼンバンドの末端処理に必要な準備物

・ものさし(または巻尺)
・はさみ
・ライター
・一般用瞬間接着剤
・冬山用グローブ
・アイゼンベルト末端未処理のアイゼン

アイゼンバンドの末端処理手順

まず、アイゼンをしっかり装着し、ベルトを締めた状態で、余ったアイゼンベルトをバックルから20cm.くらいのところで斜めに切断

20180131crampons-004

この切断をする前に、必ず冬山用グローブで切断箇所までの長さでアイゼンが締められるかをテストする。(素手ではできることも、冬山用グローブだとうまくできないのです)
自信がないときには、30cm.くらいの余裕ある長さで切断し、グローブでテストしながら、最適な長さを探るといいでしょう。

20180131crampons-005

次に、切断面がほつれないよう、ライターで切断面を炙り、固めます。

20180131crampons-006

仕上げに、先端がぐにゃぐにゃして、冬山でバックルやリングなどに通しにくいのを改善するため、一般用瞬間接着剤を塗布。

20180131crampons-007

先端5cm.くらい塗布するといいと思います。

20180131crampons-008

接着剤が乾くと、この通り、先端がしっかりとして、バックルなどへの通しがすごくスムースになります。

20180131crampons-009

まとめ

・アイゼンは余ったアイゼンベルトの末端処理を予めしておくと、冬山での装着がスムースで、かつ余ったバンドによるひっかけや踏み付けでの転倒などの危険が予防できます

・末端処理のポイントは、冬山用グローブをつけた状態で作業できる長さの余裕を持たせて、余分のバンドを切断すること(短すぎると取り返しがつきません)

・末端がほつれないように、ライターで炙った上に、瞬間接着剤を先端5cm.に塗布して固めると、さらに現場での装着が楽になり、かつ紐のほつれを防止できます

実際に冬山の現場で装着してみると、今まで冬山用グローブで作業していたときには、なかなか通しにくかったバックル・リングへもスムースに通り、末端を何度も折り返したり結んだりしなくてもいいので、驚くほど短時間でストレスなくアイゼンが装着できます。

20180131crampons-010

アイゼンは冬山の安全登山の重要アイテム。
必要なときにサッと現場で装着できるよう、末端処理をやっておきましょう。