久々に、上高地から徳本峠へ。

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というか、ずっと週末がらみの海外出張やら、なんやらで、なかなかストレスの溜まる日々。
ようやく東京から車を飛ばして、山へ向かったのだった。



徳本峠へのアクセス 登山口と駐車場

一般的な徳本峠へのアクセスは上高地の登山口から。

・上高地登山口(上高地バスターミナル)
  上高地へは、一般車両の通行は規制されているので、マイカーの場合長野側からは沢渡駐車場に車を置いて、シャトルバスかタクシーで上高地バスターミナルに向かう。
 沢渡の駐車場はバスターミナル横の第3駐車場他、いくつかの駐車場があり、それぞれにシャトルバスが寄って、登山者をピックアップしてくれる。始発はこのバスターミナル。24時間自動ゲートで駐車場に入ることができる。
・島々宿登山口
  徳本峠へのクラシックルート、島々宿には、河原に駐車スペースがあり、20台くらい停まれる。国道から島々谷川に沿って少し走ると獣除けのゲートがあり、そこを抜けて3分ほどに河原の駐車スペースがある。ここに車を置いた場合は、徳本峠を往復するか、もしくは上高地に下山して、シャトルバスの新島々行バスで安曇支所前のバス停まで戻り、車を回収しに行くことになる。

徳本峠の山小屋 テント場

徳本峠には、徳本峠小屋がある。水場は、島々からのクラシックルートの場合、峠の手前に「力水」というすごく美味しい湧き水が登山道横にある。秋でも枯れない。小屋前にはテント場もあり、10張り程度のスペースがある。小屋で水は有料でわけてもらえる。

徳本峠の登山シーズンと難易度

雪のないシーズンであれば、上高地から徳本峠は多くの人が訪れ、大きな危険個所はない。島々宿からのクラシックルートの場合、距離が長く、かつ島々谷沿いに登っていくこともあり、場合によっては橋が流されたところを渡渉しなくてはならないこともあるので、ルートは事前によく調べたほうがよい。雪のシーズンは上高地への交通手段もなく、エキスパートの世界。
 

徳本峠への登山コース コースタイム 日帰り山行について

・上高地 → 明神 → 徳本峠 (コースタイム 3時間30分)
・島々宿 → 二俣 → 徳本峠 (コースタイム 7時間30分)

上高地から徳本峠への往復であれば、早朝のシャトルバスで上高地入りすれば十分に日帰り可能。島々宿からのクラシックコースは距離が長く、通常は徳本峠で泊まるか、上高地側に下山して上高地周辺に泊まることになる。

徳本峠 登山記録 新緑の上高地から徳本峠へ

6月の梅雨入り前の北アルプス。上高地へと。
前夜のうちに中央道を疾走し、沢渡の第3駐車場に到着して仮眠。
朝一番のシャトルバスに乗って、久々の上高地だ。

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天気は最高の青空。
あたりは新緑が眩しい。

まだ人もまばらな梓川沿いに歩くと、雪をいただいた西穂高岳の稜線。

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ああ、なんとも清々しい景色だ。

河童橋から見る焼岳。

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ここからの北アルプスの景色は、何度見ても心洗われる。

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のっけからかなりテンション高く歩き出す。

緑の中の小梨平キャンプ場を抜け、

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 明神への気持ちのいい道をルンルン気分で。


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30分ほどで明神到着。

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さらに進むと、橋の向こうに徳本峠へと続く山道がある。


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誰もいない涼しい山道を、テンポよく登っていく。

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あたりは、沢の音と鳥の声だけの世界。

やがて、明神岳の見えるところまで登ってきた。

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いくつかの小さな沢を横切ると、徳本峠への最後の登り。
残雪もチラホラ。

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歩きやすい山道をグイグイ登りきると

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ひょいっと、峠に飛び出した。

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そのまま、峠の展望台へ。
ここから見る北アルプスは最高の眺めですな。

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峠に戻り、テント場で山めしランチなど。
1時間ほどもゆっくり、久々の山めしを愉しんで、未練を残しながらも下山開始。

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リズムよく山道を下っていくと、もう花が咲き始めている。

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いつの間にか、季節は初夏になっていたんですな。
(頭の中は、まだ雪山)

爽やかな沢沿いに下り、

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涼しい風の吹き渡る明神への道へ。

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今年にはいってから続いている、大きな組織変更やら、海外への事業展開やらで、季節感もなくすくらいの日々だったけど、山に来ると心に何かが蘇ってくる。

明神を過ぎ、

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河童橋まで戻ってきた。

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まだ少し時間があったので、そのまま足まかせに梓川沿いの道を歩き、一度寄ってみたかった上高地の帝国ホテルに。

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さすがにここに独りで泊まるのはナニかな・・・と今までご縁がなかったのだが、帝国ホテルのカフェ・グリンデンワルドでティーセットなどをいただきながら、静かに流れるクラシックと、窓の外から吹き込んでくる涼やかな風と鳥のさえずり。

ああ、いい時間だったな。
山で歩きながら考えたこれからのことを、静かな帝国ホテルのカフェでまとめつつ、明日への意欲を取り戻したひとときであった。