いよいよヨーロッパアルプスでの山旅の話。

フランスのアルプス登山基地、シャモニーから、憧れのラックブランへのハイキングだ。

フランスのアルプス登山基地、シャモニーから、憧れのラックブランへのハイキングだ。
本当は、ヨーロッパアルプスの「オートルート」と呼ばれる、シャモニーからツエルマットへのツアーに参加したのだが、諸般の事情でツアーとは別にひとり先に現地入り。
羽田国際空港から独りウィーンへの深夜便に飛び乗り、早朝のウィーン空港へ。
苦手な乗り継ぎをなんとかこなし、小型ジェットでウィーンからスイスのジュネーブ空港へ。
自分で手配していた、乗り合いバスをなんとか探して空港から陸路、シャモニー入り。
ホテルにまだチェックインができないので、荷物だけ預け、シャモニーの町へ出て、ツーリストオフィスへ。期待していたシャモニーの日本語案内デスクは本日お休み。。。_| ̄|○
やむなくカタコト英語でラックブランへの行き方を確認したのだが、なんと!ラックブランへの最短距離のゴンドラが今年はメンテナンスのため運休。。。_| ̄|○
オーマイゴッド!!!
すると、ツーリストオフィスの女性が、もうひとつのオプションルートを教えてくれた。隣の尾根のゴンドラで途中のプランプラまで上がり、そこから縦走路をラックブランへのゴンドラ終点、フレジールまで歩けば、ラックブランへ行けるよ、と。ただしGood Walkerでなければ無理、と念を押される。
プランプラからフレジールまで2時間30分くらい。そこからラックブランまで2時間弱。往復でざっと8~9時間。これならなんとかなるでしょう。
ツーリストオフィスで売っているハイキングマップも同時に入手。
憧れのラックブランへの夢を枕に、前夜は就寝。
翌日、ホテルの朝食を7時のオープンとともに15分で済ませ、装備を整えて出陣。
外へ出ると、モンブランが朝日に輝いていた。

絶好の登山日和じゃないですか。(ただし予報は午後雷雨)
ツーリストオフィスの横にある、教会。

教会の裏手から、プランプラ行へのゴンドラ乗り場へと急坂を上る。
ちょうどこの右のほうの山へ伸びている森林伐採の筋がプランプラへのゴンドラルートだ。
ゴンドラは8時20分が始発だが、チケットは8時から販売開始ということで、10分前に到着して窓口に並ぶ。カタコトの英語でプランプラまでの往復チケットを購入し、カードで支払い。
多くのハイカーと、ゴンドラのさらに上の展望台を目指す観光客、そして巨大な荷物を背負ったパラグライダーの人たちでごった返すゴンドラ乗り場をかきわけ、10分ほどでプランプラ(Planpras 1999m)へ到着。

いっぱいの標識に戸惑いながら、下から2番目のサインに「La Fragile」の文字を見つけ、地図と照合して歩き始める。
すぐ上がこんな広い台地。

左手はさらに上の稜線、小屋の裏手から右のほうへフレジールの道は始まる。
後を振り返ると、モンブラン山群。

すっかりテンションもあがり、いざ、ラックブラン(Lac Blanc)へ!

ここから多少のアップダウンを伴う、トラバースルート。
朝の空気がひんやりと気持ちいい。
なんせ標高はすでに2000m超え。
ときおり右手にモンブランを見ながらの最高のトレッキングルートだ。

ごくまれに樹林帯の中を通るが、日陰に入るとひんやりと寒いくらい。

基本的には、日差したっぷりの遮るもののないトラバース道で、ときおりガレ場も。

ほぼ中間点の、Charianon。

フレジールまであと1時間。
快調快調。
コースタイムが書いてある標識は、ゴンドラの乗り場や、こういった主要なポイントのみだが、標識自体は大体の分岐に設置されていて、迷う感じはしない。
1か所、ここだけが標識なく、下への林道を行くのか、石垣の上のほうの切れ目にある山道なのか、はたまたさらに上方へのルートなのかはっきりしなかったが、石垣の割れ目を行く山道ルートで正解だった。

さらにトラバース道を進むと前方の景色も開けてくる。

右下方を見れば、モンブラン山群に抱かれる谷間のシャモニーの町が見下ろせた。

やがて、前方に大きな建築物を発見。
右側の建物が今年運休しているゴンドラの終点で工事中。
左側の建物は、ゴンドラ終点からランデックス(l' Index)まで登る、スキーリフト。

リフトは動いていなかったが、行ったら乗り場のおじさんが5分待ってくれたら動かす、と言ってくれたので、ありがたくチケットを買い、午後の雷雨予想が気になるのでこれで高度を稼ぐことに。
5分ほどのリフトで、正面の建物が終点のランデックス。

ここから再び縦走の始まり。

雪渓を越えて、ひたすらラックブランを目指す。

ぐいぐい歩いて、尾根を回り込むと、1時間ほどでラックブランの湖と小屋が見えた。

本当はこのラックブラン小屋に泊まって朝の湖に映るモンブランを見たかったのだが、今年は小屋が休業だそうで(ゴンドラ停止の影響?)、断念し、一日で往復しようと画策したのだ。
湖の反対側に回り込んで景色の撮影。

残念ながら風でさざ波が・・・

30分ほど粘ってみたが、これくらいがせいぜい。

惜しいなー!
でも絶景を見れて満足。
ふと気になって、岩の上にあるラックブラン小屋をのぞいてみたら、なんと、ランチ営業だけやっているではないですか!

これがラックブラン小屋の前のテラス。

素敵すぎるー!!!
思わぬ展開にとりあえず生ビール!

絶景の広がるテラスで飲む生ビールは、最高の味。
(これ「エーデルワイス」という名の生ビールでとっても爽やかだったのだが、ついぞ街中のスーパーや酒屋では見つけることができなかった)
そして、この絶景とビールとともに楽しんだあのランチメニューは明日の山めし礼讃で。
この景色だもんねー。
いつまでも飲んでいたい(笑)

とはいえ、午後の雷雨予報も気になるので、後ろ髪をひかれつつ、橋を渡って帰ることにする。

帰りは、直接フレジールまでの道を行く。

絶景を眺めながら下る、いいルートだ。

(最後のフレージールへの登り返しはかなりキツイ)
フレジールから、プランプラへのトラバース道を引き返す。

常に前方にモンブラン山群を眺めながらの素晴らしいハイキングコースなのだが、いかんせん直射日光を遮るものがなにもなく、午前中の気温ならともかく、37℃という熱波の影響を受け、標高2000mを超えているのに暑いことこの上ない。

ダラダラと流れ出る汗に、水をどんどん補給するが、ヨーロッパの水は硬水で、だんだんカラダが水を受け付けなくなってきた。
プランプラへの最後の登りで眩暈すら覚えるほどの暑さに、

倒れこむようにしてプランプラへ到着。

雲はかなり広がってきたが、なんとか雷雨もセーフ。
ゴンドラで下界へ戻ると灼熱の暑さ。(なんとホテルにはエアコンがない!暖房はあるけど)
お腹は空いているものの、この暑さにやられて夕食を食べに行くこともできず、ホテルのBARでビールで栄養補給をし、ジントニックでクールダウンして、素晴らしかったラックブランの景色を思い出しながら寝るのであった。
(つづく)
翌日はモンブランを間近に見る展望台とハイキング!
羽田国際空港から独りウィーンへの深夜便に飛び乗り、早朝のウィーン空港へ。
苦手な乗り継ぎをなんとかこなし、小型ジェットでウィーンからスイスのジュネーブ空港へ。
自分で手配していた、乗り合いバスをなんとか探して空港から陸路、シャモニー入り。
ホテルにまだチェックインができないので、荷物だけ預け、シャモニーの町へ出て、ツーリストオフィスへ。期待していたシャモニーの日本語案内デスクは本日お休み。。。_| ̄|○
やむなくカタコト英語でラックブランへの行き方を確認したのだが、なんと!ラックブランへの最短距離のゴンドラが今年はメンテナンスのため運休。。。_| ̄|○
オーマイゴッド!!!
すると、ツーリストオフィスの女性が、もうひとつのオプションルートを教えてくれた。隣の尾根のゴンドラで途中のプランプラまで上がり、そこから縦走路をラックブランへのゴンドラ終点、フレジールまで歩けば、ラックブランへ行けるよ、と。ただしGood Walkerでなければ無理、と念を押される。
プランプラからフレジールまで2時間30分くらい。そこからラックブランまで2時間弱。往復でざっと8~9時間。これならなんとかなるでしょう。
ツーリストオフィスで売っているハイキングマップも同時に入手。
憧れのラックブランへの夢を枕に、前夜は就寝。
翌日、ホテルの朝食を7時のオープンとともに15分で済ませ、装備を整えて出陣。
外へ出ると、モンブランが朝日に輝いていた。

絶好の登山日和じゃないですか。(ただし予報は午後雷雨)
ツーリストオフィスの横にある、教会。

教会の裏手から、プランプラ行へのゴンドラ乗り場へと急坂を上る。
ちょうどこの右のほうの山へ伸びている森林伐採の筋がプランプラへのゴンドラルートだ。
ゴンドラは8時20分が始発だが、チケットは8時から販売開始ということで、10分前に到着して窓口に並ぶ。カタコトの英語でプランプラまでの往復チケットを購入し、カードで支払い。
多くのハイカーと、ゴンドラのさらに上の展望台を目指す観光客、そして巨大な荷物を背負ったパラグライダーの人たちでごった返すゴンドラ乗り場をかきわけ、10分ほどでプランプラ(Planpras 1999m)へ到着。

いっぱいの標識に戸惑いながら、下から2番目のサインに「La Fragile」の文字を見つけ、地図と照合して歩き始める。
すぐ上がこんな広い台地。

左手はさらに上の稜線、小屋の裏手から右のほうへフレジールの道は始まる。
後を振り返ると、モンブラン山群。

すっかりテンションもあがり、いざ、ラックブラン(Lac Blanc)へ!

ここから多少のアップダウンを伴う、トラバースルート。
朝の空気がひんやりと気持ちいい。
なんせ標高はすでに2000m超え。
ときおり右手にモンブランを見ながらの最高のトレッキングルートだ。

ごくまれに樹林帯の中を通るが、日陰に入るとひんやりと寒いくらい。

基本的には、日差したっぷりの遮るもののないトラバース道で、ときおりガレ場も。

ほぼ中間点の、Charianon。

フレジールまであと1時間。
快調快調。
コースタイムが書いてある標識は、ゴンドラの乗り場や、こういった主要なポイントのみだが、標識自体は大体の分岐に設置されていて、迷う感じはしない。
1か所、ここだけが標識なく、下への林道を行くのか、石垣の上のほうの切れ目にある山道なのか、はたまたさらに上方へのルートなのかはっきりしなかったが、石垣の割れ目を行く山道ルートで正解だった。

さらにトラバース道を進むと前方の景色も開けてくる。

右下方を見れば、モンブラン山群に抱かれる谷間のシャモニーの町が見下ろせた。

やがて、前方に大きな建築物を発見。
右側の建物が今年運休しているゴンドラの終点で工事中。
左側の建物は、ゴンドラ終点からランデックス(l' Index)まで登る、スキーリフト。

リフトは動いていなかったが、行ったら乗り場のおじさんが5分待ってくれたら動かす、と言ってくれたので、ありがたくチケットを買い、午後の雷雨予想が気になるのでこれで高度を稼ぐことに。
5分ほどのリフトで、正面の建物が終点のランデックス。

ここから再び縦走の始まり。

雪渓を越えて、ひたすらラックブランを目指す。

ぐいぐい歩いて、尾根を回り込むと、1時間ほどでラックブランの湖と小屋が見えた。

本当はこのラックブラン小屋に泊まって朝の湖に映るモンブランを見たかったのだが、今年は小屋が休業だそうで(ゴンドラ停止の影響?)、断念し、一日で往復しようと画策したのだ。
湖の反対側に回り込んで景色の撮影。

残念ながら風でさざ波が・・・

30分ほど粘ってみたが、これくらいがせいぜい。

惜しいなー!
でも絶景を見れて満足。
ふと気になって、岩の上にあるラックブラン小屋をのぞいてみたら、なんと、ランチ営業だけやっているではないですか!

これがラックブラン小屋の前のテラス。

素敵すぎるー!!!
思わぬ展開にとりあえず生ビール!

絶景の広がるテラスで飲む生ビールは、最高の味。
(これ「エーデルワイス」という名の生ビールでとっても爽やかだったのだが、ついぞ街中のスーパーや酒屋では見つけることができなかった)
そして、この絶景とビールとともに楽しんだあのランチメニューは明日の山めし礼讃で。
この景色だもんねー。
いつまでも飲んでいたい(笑)

とはいえ、午後の雷雨予報も気になるので、後ろ髪をひかれつつ、橋を渡って帰ることにする。

帰りは、直接フレジールまでの道を行く。

絶景を眺めながら下る、いいルートだ。

(最後のフレージールへの登り返しはかなりキツイ)
フレジールから、プランプラへのトラバース道を引き返す。

常に前方にモンブラン山群を眺めながらの素晴らしいハイキングコースなのだが、いかんせん直射日光を遮るものがなにもなく、午前中の気温ならともかく、37℃という熱波の影響を受け、標高2000mを超えているのに暑いことこの上ない。

ダラダラと流れ出る汗に、水をどんどん補給するが、ヨーロッパの水は硬水で、だんだんカラダが水を受け付けなくなってきた。
プランプラへの最後の登りで眩暈すら覚えるほどの暑さに、

倒れこむようにしてプランプラへ到着。

雲はかなり広がってきたが、なんとか雷雨もセーフ。
ゴンドラで下界へ戻ると灼熱の暑さ。(なんとホテルにはエアコンがない!暖房はあるけど)
お腹は空いているものの、この暑さにやられて夕食を食べに行くこともできず、ホテルのBARでビールで栄養補給をし、ジントニックでクールダウンして、素晴らしかったラックブランの景色を思い出しながら寝るのであった。
(つづく)
翌日はモンブランを間近に見る展望台とハイキング!
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