ストレスで、もうはちきれそうだった。

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8月10日の大一番を乗り切ったのはいいのだが、うまくいきすぎて(?)、返す波は大津波となり、5倍くらいに膨れ上がった新規プロジェクトをどうさばくか。
山に行けない週末が続き、アタマもカラダも疲弊の極致。
仕事沼に溺れかけている自分に、これはもう、行くしかない、と台風が微妙な9月最初の週末。
ヤマテンの予報を信じ、金曜の夜に中央道を走るのであった。


ほとんど夏山を棒にふり、仕事三昧だった夏の週末。
このままでは、自分を見失いそうで、強引に出撃してきた南アルプスの芦安駐車場。
到着した夜半は土砂降りで、車の屋根にたたきつける雨音が激しく、寝られないのでは?と思ったが、これまでの疲労が一気に噴き出て、即、爆睡(笑)

明け方まで雨は降り続いていたので、いつもの一番バスははなからパスして、8時前までひたすら疲労回復のために車中で寝続ける。

そして、9時のバスに乗るべく、車を出て、支度をしていたら、この空。

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さあ、行くぞ!

久しぶりにこんなに寝て、山の空気を吸いこんだら、元気が出てきた。
(やはり低山病だったのね・・・)

ゆっくりと9時発のバスに揺られて、10時に広河原到着。
まったりとザックを背負い、南アルプスの山へと入っていく。

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いつもなら、ここから即エンジン全開で、稜線のテント場を目指すのだが、今日は上空に強風がまだ残っているし、広河原山荘前のベンチで、いきなり読書(笑)

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えっ?やっぱり仕事?(笑)

それはさておき、心にゆとりを取り戻したかったのと、広河原山荘のあのランチを食べてみたかったのだ。

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小屋番さんから、ランチは11時開始と聞いたので、それまで集中して本を読む。
その美味しかった広河原山荘のランチは後日の山めし礼讃で。

11:30に、満足して山荘をスタート。

しばらく歩くと、大樺沢ルートと、白根御池ルートの分岐。

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急登の御池ルートにとりつき、尾根を登り始める。

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緑の森の中を吹き渡る、山の風が心地いい。

しばらくすると、さらに登りが。

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ここから、グイグイと音がしそうな急な登りに、汗が拭き出すが、それすら心地いい。

急坂の途中にあるベンチをふたつ過ぎると、

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やっとトラバース道になる。

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と思ったら、ほどなくこの看板。

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13:30 すぐに白根御池小屋に到着した。

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まだこのあたりはガスッていて、寒ささえ感じるくらいだが、心はすでに晴れ晴れ。
小屋の受付でテントの申し込みをし、テントを張り終えたら・・・

この青空。

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夏山気分、全開!

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日が射すと、テントの中にいられないくらいの暑さになり、これまた気分爽快。
(もう、ドM状態・・笑)

北岳の山頂まで見えて、いやー、ストレスはどこへやら(笑)

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この後、さんざんひとり山めしとビールを堪能し、夜を迎えた。
 (ひとり山めしの2品目は、山のプルコギ )

たまたま、この日は白根御池小屋の野外コンサートがあって、幻想的な笛の音に、小屋泊のひともテント泊の人も聴き入っていた。

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1時間ほどでコンサートはおひらき。

見上げれば、煌々と闇に輝く月とテント。

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まったり、ゆっくり、そして爽快な一日の終わりに、明日の好天の予感もあって、いい気分でシュラフにもぐりこむのであった。

(つづく)



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