燕山荘で念願のビーフシチューを食し、吹雪のテントで午後はまったり読書。

いっこうに降り止まない雪の中、テントで豪華山めしのひとり宴をして寝袋にもぐりこむ。
夕方にはやむだろうと思っていた雪は、その後も降り続け、テントに風雪がたたきつけられる音を聴いていたが、真夜中あたりでテントの横に積もった雪が、両側からテントを圧してきて天井も降り積もる雪にたわんでいる?

あわてて内側から雪を撥ね退けたが、テントの幅が狭くなるほど降っている。

明け方、4時頃にテントの外をのぞくがまだ雪・・・
いったいどこまで降るのだ。。。


5時ごろだったろうか、外に出てみると、なんとか雪はやんでくれたようだ。

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真正面には、いつの間にか、2張りのテントがあってこの夜頑張ったのは3組だったらしい。

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ふと、西側を見ると、

うん?

んんんんんん??????

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晴れ間?

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おおっーーーーーーーーーーー!!!!

慌てて登山靴を履いてテントの外に飛び出し、新雪をラッセルをしながら小屋の前の広場に駆け上がる。

うわーーーーーーーーーーーーー!!!

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もしや、槍も・・・

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胸が高鳴る。。。

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出たぁあああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!!

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一昼夜吹雪で何も見えなかった後のこの景色にもう、大興奮!

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ひとしきり景色を堪能しつつ、雪のテント場を振り返る。

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一番手前の雪壁の中にあるのが私のテント。
よくがんばった。

サクッと撤収を終えるころには、燕岳も綺麗に姿を現し、

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さて、あの尾根を下りますか。

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アイゼンを穿き、ピッケルをもって、ストレッチもして、下山開始。

最後に槍にご挨拶。

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大天井岳もいい眺めだ。

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燕山荘裏手の、稜線直下の急な下りを慎重にアイゼンをきかせて下降し、

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あとは光と輝く雲に向かって一直線。

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最後に、燕岳にさよならして。

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下山後は、そのまま出張先へ移動しなくてはならないので中房線の林道の崩落のことも気になるし、一気に合戦尾根を下るのであった。

春の燕岳で、一昼夜の吹雪に耐えたご褒美。
山の神様がくれた素晴らしい景色に、感謝。

そして、この山の景色が、愛機EOS kissx3の最後の仕事となった。
長年過酷な環境でがんばってくれたカメラ。
下山の最後まで持ちこたえてくれたことに、なぜか心が熱くなるのであった。