白馬鑓温泉のテント場に、テントを張り終え、

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さあ、さっそく露天風呂へ。


白馬鑓温泉の露天風呂、昼間は男性、夜の一部が女性専用になる。
こんな感じの解放感だし。

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いたるところに、温泉の湯気がもうもうと。

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それこそ、源泉100%のかけ流し。

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この量がずっと湧いているのだから驚きだ。
山の汗を流し、さっぱりとしてからテントで読書など。

今回持ってきたのは、室町時代に能を大成した、世阿弥の言葉を書いた本、
世阿弥の言葉

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「初心忘るべからず」って、なんとなく知ってはいたけれど世阿弥の言葉だったのだな。

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今では、「最初のころのフレッシュな気持ちを忘れずに・・・」的な使い方をされることが多いようだが、世阿弥の言葉の本意はもう少し奥深かったそうで、若いころの失敗や苦労を乗り越えた方法や心構えを忘れずに、中年になっても、老後にも、未知なる事に対処するときの糧とせよ、ということらしい。

当時の能(猿楽)は、役者同士の競合が激しい世界で、その中で生き残り、大成をした世阿弥ならではの言葉なのであろう。

そして、世阿弥は芸としての能を大成しただけでなく、その流儀を自分の言葉に結晶させて後世に残したところがすごい。

その世阿弥が創った言葉のチカラ、そのイメージを言葉に昇華させていくチカラには畏敬の念を禁じえない。

リーダーとしてのひとつの素養がここにあるのだろう。
自らを省みて、深くそう思う。

しばし、世阿弥の言葉の世界にどっぷりと浸かった後は、お待ちかねの、ひとり山めしの宴。
白馬鑓温泉に乾杯~っ!

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プハァアアアアーーーーーーーー!!!
五臓六腑にしみわたる。。。

そして、ビールがすすむ山めし。

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夕暮れまでJAZZを聴きつつ、山めしとビールを堪能し、日没とともに、溜まりにたまった心身の疲労と、昨夜の2時間睡眠であえなく撃沈。泥のように眠るのであった。。。


【世阿弥の言葉】
 世阿弥の言葉――心の糧、創造の糧 (岩波現代文庫)