荒川小屋から縦走し、暑い暑い長い長い下りを歩ききって到着した、二軒小屋ロッヂ。

まずは生ビール!といきたいところだが、グッとこらえ、昨日ずぶ濡れのままになっているザックの中身を乾かさなくては・・・(笑)

まずは生ビール!といきたいところだが、グッとこらえ、昨日ずぶ濡れのままになっているザックの中身を乾かさなくては・・・(笑)
二軒小屋ロッヂの受付で宿泊手続きを済ませると、ザックは小屋の外に一旦置いて、部屋だけ案内していただく。
これは、2階の回廊から下の吹き抜け食堂を見たところ。

部屋は相部屋で、この2階の回廊に点在している。
私が案内された部屋は、6人が入れる段違いのベッド式。

寝場所のベッドを決めると、一旦ロッヂの外に出て、二軒小屋ロッヂの美しい芝生のテント場で、テントを立ててひっくり返し、フライもひろげ、ザックの中身を全部出して乾かす。
夏の強烈な日差しだったので、ものの30分で全て乾き、それぞれ畳んで、収納して、ザックを背負う。
部屋にザックを放り込んだら、ダッシュで食堂に。
待ちに待った、この瞬間。
テラスで独り、この山旅のゴールに乾杯っ!

うぐ、うぐ、ぷはぁーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
五臓六腑にしみわたるぅっ。
16時のお風呂に一番で飛び込み、その後は夢にまで見た、二軒小屋ロッヂのディナー。
<二軒小屋ロッヂのディナーの様子は山めし礼讃で>
二軒小屋ロッヂの食事
消灯後は、この3日間の疲れがどっと出て、泥のように眠る。
そして、二軒小屋ロッヂの朝ごはん。

昨夜のディナーに比べると、グッとシンプルだが、この野菜サラダひとつをとっても、ひとつひとつの野菜の味わいが、噛みしめるほどによくわかる、実に素材を大切に料理されたものだということがわかる。

肉厚な焼鮭も。

味噌汁も、ごはんも、こんなに味わて食べたのはいつ以来だろうか。
昨夜のディナーの時の松井シェフの言葉が、実感できる朝食なのだ。
8:00にチェックアウトした後、9:15の始発バスまで間があるので、二軒小屋ロッヂのテント場のテーブルで読書。

山の冷気がまだ残っていて、すこぶる気持ちいい。
昨日、二軒小屋ロッヂに着いてから、じっくり読んでいるこの本。

この本の33番目の問いに、いたく心に突き刺さった言葉がある。
“旅に目的地があるのはいいことだが、
本当に大事なのは、旅そのものである” 作家 アーシュラ・K・ル=グウィン
目的地(ゴール・成功)にたどり着くことだけを考えるのではなく、
旅そのもの(プロセス)に集中できていますか?
目標も、成功も大事だが、我々がコントロールできるのは、成功できるかどうかではなく
目標を立てたり、それに向かって努力をし、その過程を楽しむことだと。
一昨日の13時間の死闘の後に、本を読んだり、人生のことを考えるゆとりがあっただろうか?
歩ききること、やりきることが目的なら、それもいい。
それもひとつの山歩き。
しかし、自分の山歩きは、考えること、見つけること、感じること、
心豊かになることを目的にしたい。
今、二軒小屋ロッヂの芝生のベンチで、森のすんだ空気を浴びながら、
二軒小屋の夕食と、安眠、そして人に癒され、本を読み、人生を考えるゆとりを取り戻せた。
この、瑞々しい感覚を、忘れないようにしよう。
山と、二軒小屋ロッヂの松井シェフ夫妻、感じのいいスタッフのみなさんに感謝。
ほんとうにいい、南アルプスの山旅であった。
【ハーバードの人生を変える授業(2)】
ハーバードの人生を変える授業(2)
今回の山旅を通して、いたく気づきの多かった、示唆をくれた本。
(完)
これは、2階の回廊から下の吹き抜け食堂を見たところ。

部屋は相部屋で、この2階の回廊に点在している。
私が案内された部屋は、6人が入れる段違いのベッド式。

寝場所のベッドを決めると、一旦ロッヂの外に出て、二軒小屋ロッヂの美しい芝生のテント場で、テントを立ててひっくり返し、フライもひろげ、ザックの中身を全部出して乾かす。
夏の強烈な日差しだったので、ものの30分で全て乾き、それぞれ畳んで、収納して、ザックを背負う。
部屋にザックを放り込んだら、ダッシュで食堂に。
待ちに待った、この瞬間。
テラスで独り、この山旅のゴールに乾杯っ!

うぐ、うぐ、ぷはぁーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
五臓六腑にしみわたるぅっ。
16時のお風呂に一番で飛び込み、その後は夢にまで見た、二軒小屋ロッヂのディナー。
<二軒小屋ロッヂのディナーの様子は山めし礼讃で>
二軒小屋ロッヂの食事
消灯後は、この3日間の疲れがどっと出て、泥のように眠る。
そして、二軒小屋ロッヂの朝ごはん。

昨夜のディナーに比べると、グッとシンプルだが、この野菜サラダひとつをとっても、ひとつひとつの野菜の味わいが、噛みしめるほどによくわかる、実に素材を大切に料理されたものだということがわかる。

肉厚な焼鮭も。

味噌汁も、ごはんも、こんなに味わて食べたのはいつ以来だろうか。
昨夜のディナーの時の松井シェフの言葉が、実感できる朝食なのだ。
8:00にチェックアウトした後、9:15の始発バスまで間があるので、二軒小屋ロッヂのテント場のテーブルで読書。

山の冷気がまだ残っていて、すこぶる気持ちいい。
昨日、二軒小屋ロッヂに着いてから、じっくり読んでいるこの本。

この本の33番目の問いに、いたく心に突き刺さった言葉がある。
“旅に目的地があるのはいいことだが、
本当に大事なのは、旅そのものである” 作家 アーシュラ・K・ル=グウィン
目的地(ゴール・成功)にたどり着くことだけを考えるのではなく、
旅そのもの(プロセス)に集中できていますか?
目標も、成功も大事だが、我々がコントロールできるのは、成功できるかどうかではなく
目標を立てたり、それに向かって努力をし、その過程を楽しむことだと。
一昨日の13時間の死闘の後に、本を読んだり、人生のことを考えるゆとりがあっただろうか?
歩ききること、やりきることが目的なら、それもいい。
それもひとつの山歩き。
しかし、自分の山歩きは、考えること、見つけること、感じること、
心豊かになることを目的にしたい。
今、二軒小屋ロッヂの芝生のベンチで、森のすんだ空気を浴びながら、
二軒小屋の夕食と、安眠、そして人に癒され、本を読み、人生を考えるゆとりを取り戻せた。
この、瑞々しい感覚を、忘れないようにしよう。
山と、二軒小屋ロッヂの松井シェフ夫妻、感じのいいスタッフのみなさんに感謝。
ほんとうにいい、南アルプスの山旅であった。
【ハーバードの人生を変える授業(2)】
ハーバードの人生を変える授業(2)
今回の山旅を通して、いたく気づきの多かった、示唆をくれた本。
(完)