冬の赤岳鉱泉へ。

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クリスマスの平日に一日お休みをいただき、今年最後の山行へ。
雪山に登り、一年を振返って、来年の計を巡らす山旅だ。

が・・・


東京から早朝、普通列車を乗り継ぎ、茅野駅へ。
残念ながら、美濃戸口行きのバスは12月26日~1月4日しか運行していないので、相乗りタクシーで美濃戸口に到着。

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話には聞いていたが、今年は雪が少なく、ここではまったく雪の気配がない。
美濃戸口のバス停の前にはこんな建物がたっていた。

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登山者のための、おされなカフェ&宿泊所。

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登山計画書をポストに入れ、美濃戸へ向かって歩き出す。

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40分ほど歩いて、美濃戸山荘までくると、ようやくうっすらと雪化粧。

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北沢への林道をいき、

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橋を渡る手前で軽く山めしランチをし、沢沿いの道を赤岳鉱泉へ。

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天気予報はいいのだが、八ヶ岳上空は黒い雲がかかり、時折太陽が雲の間から顔を出すと、あたりが眩しく輝く。

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美濃戸口から2時間半ほどで、赤岳鉱泉到着。
まだ半分くらいな感じのアイスキャンディがお出迎えだ。

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サッと雲が切れると、横岳の絶景。

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今回は、平日ということもあって、珍しく小屋泊まり。
赤岳鉱泉のテント場は毎冬のようにテントを張っているのだが、実は小屋泊まりは初めてなのだ。

まだ夕方までにはかなり時間があるので、快適な赤岳鉱泉の小屋の食堂で、コーヒーを飲みながら読書。

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一年を振返るのに相応しい本・・・ということで持ってきたのは、
ドミニック・ローホーのゆたかな人生が始まる シンプルリスト

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自分の中にあるいろんな思いや経験を、シンプルなリストに書き出してみることで、自分のこれまでを見つめ、自らの本質を知り、アイデンティティを取り戻す作業。
本当に自分がやりたかったことや、好きなこと、価値観を映し出す、というものだ。

ひとしきり読書を愉しみ、自分なりにリストを作ってこれまでを振返る。
暖かなストーブのある小屋の中で、静かに時は過ぎていくのであった。

夕方になって、晴れてきたので、カメラをもって小屋の外へ。
赤岳を照らす残光。

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横岳の大同心、小同心に夕焼けが映り、

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やがてあたりは夜の静けさの中に。

あとは美味いと噂の、赤岳鉱泉の山小屋ごはんをいただいて、明日の雪山縦走に備えて飲みますか(笑)

この美しい夕焼けに、明日の眩いばかりの雪山ルンルン縦走を想像していたのだが、あんなことになろうとは、このとき、夢にも思っていなかったのであった。。。

(つづく)