シュバルツホルン。
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グリンデルワルトでの登山第2弾は、標高2928m、360度の大展望があるという、シュバルツホルンへの山歩きだ。

6:10起床。
昨夜の突然襲われた激しい胃痛も回復し、元気になった。

部屋の窓を開けて、テラスに出るとこの絶景。
ちょうどフィッシャーホルンの稜線に日が当たり出したところ。
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アイガーの山稜も白く輝き出す。
絶好の登山日和じゃないですか。
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ホテルで朝食を済ませると、準備しておいたザックを担ぎ、歩いて5分ほどのテレキャビン乗り場へ。
8:30運行開始の15分前だが、2番目に並ぶ。
昨夜、チケットはホテルで発券してもらい、Validしてあるので、楽ちん。

定刻に運行開始したテレキャビンに乗り、一気に高度を上げていく。
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すぐに絶景ショー。
素晴らしい景色に圧倒される。
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途中駅で左へ直角にテレキャビンは曲がっていくのだが、真正面の双耳峰のような左の峰がシュバルツホルンだ。
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20分ほどで、山頂駅のフィルスト到着。
トイレを借り、準備運動をして9:00出発。
すがすがしい天気だ。

駅の広場に道標があるのだが、コースが多すぎて解読に苦労する。
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指し示している方角もちょっとわかりにくく、(矢印の方向に道がないのだ・・笑)少し山頂駅のほうへ戻って右下方への小道を歩き出す。ほどなく林道と合流。
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しばらく歩いて大きく林道が右に曲がるところで、シュバルツホルンへの道へと上がっていく。
真っ正面に、シュバルツホルン。
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やがてグローセ・シャイデックへのハイキングコース分岐。
こんな立派な標識があるので、迷うことはない。
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ここからは放牧地。牛さんの落とし物の地雷がいたるところにあり、よけつつ草地を登って行く。
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前方にスキーのリフトが見えたあたりから、急な登りになり、
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振り返るとこんな景色。
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絶景すぎて、なかなか前に進みませんわ(笑)
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ダイナミックに雲が湧き上がり、右手の岩山を左から回り込むようにして道は続く。
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やがてクライネ・ボーデンの分岐があり、いよいよ山道。
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それにしてもいい天気。
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そうこうするうちに、草地から急傾斜のガレ場に変わり、
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前方に、大きな岩の分岐が見えてきた。
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左に行くと、クライマー向けの上級者コース。
右はかつてはハイキングコースだったらしいのだけど、現在は青色のアルパインコース指定になっている。
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道には白に青のアルパインコースの印が塗ってあるが、かつての名残か、白に赤のハイキングコースの印も所々に残っていた。
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ちなみに、左コースはこんな垂直の稜線をはしごを使って登っていくクライマー向けだ。
(写真に2つのはしごがかかっているのがわかるだろうか)
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ガレ場をグイグイ登って行く。
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ちょっと花に癒やされたり。
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やがて道は大きく左に回り込み、
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稜線に出た。
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ほどなく本日のハイライトの岩稜帯。
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ここからはカメラをザックの中にしまい、臨戦態勢。
大きな岩を乗り越え、反対側には鎖で降りるのだが、両側が切れていて高度感もありかなりキンチョー。下りの鎖が細くて頼りなく、補助的に使いながら、足場を探りつつしっかり3点支持で下降。
左が切れているトラバースも少しあり、気が抜けない。
ちょっとビビりながらトラバースも乗り切ると、崩れやすいガレが続く。
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落石を出さないように慎重に足場を選びながら登って行くと、やがて傾斜が緩くなり、山頂への最後のスパート。
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シュバルツホルン山頂2928mに到着!
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すごいベルナーオーバラント山々の眺め。
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最高の景色なのに、こともあろうに山めしランチを買ってくるの忘れてました(笑)

アイガー。
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右奥はフィッシャーホルンかな。
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飽きることのない素晴らしい眺めを存分に堪能。

変わりやすい山の天気、ぐんぐん雲が湧いてきた。
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右手の稜線を見ると、あの左のクライマーコースを行く人が。
すげー。
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寒くなってきたので、ここらで下山開始。
登りよりも慎重に、急傾斜のガレでスリップしないよう、ストックを出して下り始める。
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岩場の手前でストックもカメラも収容し、トラバースを慎重に歩き、鎖場をゆっくりと確実にホールドしながら乗り越えて、ほっと一息。
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傾斜が緩くなったガレを下り、
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大岩の分岐を過ぎて、草地へと。
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後は足まかせにどんどん下り、林道に出たら残りは僅か。
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テレキャビンに乗り込んで、絶景の山旅をかみしめる。
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さあ、いい汗かいたから、あとはホテルでビールだっ!(つづく)

<シュバルツホルン コースタイム>
グリンデンワルトゴンドラ乗り場(8:30)→(テレキャビン)→フィルスト山頂駅(9:00)→クライネ・ボーデンの分岐(10:10)→大岩の分岐(10:40)→(11:20)シュバルツホルン山頂(11:30)→大岩分岐(12:45)→(13:20)フィルスト山頂駅

<グリンデルワルトの山歩き参考書>
グリンデルワルト周辺を歩く―ベルナー・オーバーラント山群の特選コース23
プランニングをする際に、山のコース、アプローチ、コースタイムなど、この本がとても役に立ちました!