5年ほど酷使してきたグリベルの冬山用12本爪アイゼン。
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アイゼンの前部にある「ベイル」の交換修理をやってみた。
先日、雪山から下山してくる途中に、何か足下に違和感を感じ、駐車場に着いてから確認してみると、前部のベイル部分のアイゼンバンドがほぼ切れかかっていた。。。
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おおっ!危ないところだった。
いつもアイゼンの爪の部分や、締めるバンド部分は点検していたのだが、ここは盲点だった。
とはいえ、12本爪のアイゼンを新調するとなると結構な出費になるし・・・と思って検索していたら、Amazonでグリベルのベイル部分の交換部品を発見。
これなら2500円程度で済むし、取り寄せて自分で交換修理をしてみることにした。
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ありがたいことに、2個セットになっているし、
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さて、難関はこの爪の裏側にはまっているベイルの金具を外せるかどうか。
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交換の全体像はこちらの動画で確認した。
しかしショップの方の慣れた交換とは違い、初めての人にはかなりな力となかなかコツがいるので、自分の備忘録がてら記事にしておくことにした。

ベイルの金具を思いっきり引っ張って抜くのだが、アイゼンが思わぬ方向に飛んでいって怪我をしないよう、ベイルの金具を引っ張って抜く側の反対側にヌンチャクをかけて、左足でこれを踏んで押さえて固定する。
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抜く側の金具にカラビナをかけ、
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左足で踏んで押さえるヌンチャクと、右足でアイゼンを固定するように挟み込む。
アイゼンの前爪の方向と同じくらいにベイルの金具をかかと側に傾け、抜くほうのカラビナに幅広めのスリングをかけて背筋で引っ張ると、何度か大汗をかきながらも、15分くらいの格闘の末、ベイルの金具が抜けた。
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次は、新しいベイルを抜いた穴(2つあるので、前後どちらにセットされていたかを必ず確認)に新しいベイルの金具を通していく。
最初の片側は、向きさえわかればなんなく通せるのだが、反対側はちょっとやそっとの力では穴に持っていくことができない。
なので、抜くときと同じ要領で、まだはまっていないほうの金具にカラビナとスリングをかけ、足でアイゼンを固定しながら、グイッと引っ張って穴まで金具を持ち上げて通す。
これがなかなか大変。。。
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しかし、抜くときと同様の爪と金具の角度をうまくあわせれば、反対側もパチンとはめることができた。せっかくコツをつかんだので、まだそれほど傷んではいないもう片方のアイゼンもこの際メンテナンスでベイルを交換しておくことにしたら、こちらは5分ほどで交換に成功。
おお!これで安心!
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ちなみに、室内でベイル交換をしていたので、最初はスリッパでやろうとしたのだが、力が入りにくいのと、押さえが不安定だったので、両足とも登山靴でしっかりと押さえた。
(万が一変な力が入ってアイゼンが思わぬ方向へ動くと爪で怪我をしそうなので、しっかりとした登山靴でやることをオススメする)

数万円の出費はきついなーと思っていたが、2500円ですんでめでたしめでたし。

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