ヘルンリヒュッテへ。
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そう、あのマッターホルンの中腹にある、ヘルンリ小屋(3,260m)までのトレッキングだ。
昨日のブライトホルン登頂の興奮もまだ残ったまま、またツェルマットの街を歩き、ゴンドラ乗り場へと。
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本日は残念ながらマッターホルンも見えず、ガスっている。
シュヴァルツゼーまでのゴンドラの往復チケットを購入し、始発を待って乗り込み、シュヴァルツゼーでゴンドラを降りる。
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この頃には、ガスが上がり始め、おおっ!
あれは昨日登頂したブライトホルン!
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ゴンドラの進行方向へそのまま進むと、左手にトイレ、さらに30mほど行ったところに、ヘルンリヒュッテ、すなわちマッターホルンへの分岐がある。
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もちろん、今回はマッターホルンに登るわけではなく、ヘルンリヒュッテまでの往復なのだが、このコースは通常のハイキングコースではなく、青色マークの上級者向けコース。
おお、マッターホルンの先が見えたと思ったら、
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その全貌が・・・ガスの中に見え隠れする。
今日も幸先良さそうだ。
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右手にはシュヴァルツゼー。
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そのまま、最初の高台への道を進む。
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最初からアルプスらしい、なかなかいい感じの山道で、すっかり気分も高揚。
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振り返ると、朝日に輝くブライトホルン。
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この高台を登り切ると、ヒルリの分岐があり、
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ここからが青色の上級向けコースの始まり。
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岩稜帯をトラバースするように辿る道。
米粒のような人の姿があり、このスケール感に圧倒されそう。
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見えてきましたよ、高所恐怖症にはハードル高い山道が・・・
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ところどころに、手すりのついた鉄の桟道があり、大変ありがたいのだが、時折、ギイィと音を立てて今にも落ちそうな(下はかなりシースルー)ところもあり、緊張する。
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桟道帯を抜け、少しトラバースの道を行くと、ヘルンリヒュッテが見えた。
えっ、あの岩の稜線を行くの・・・・?
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と、かなりビビったが、ここで道が急角度に右に上がっていくようになり、
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先ほど見えた岩稜帯の尾根を越える。
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岩稜帯の反対側は、通常のトレッキングコースになっており、一息。
なかなかバリエーションのあるルートで楽しい。
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この平坦な道の終わる頃に、スタッフェルアルプへの分岐がある。
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分岐を過ぎると、平坦な道は終わり、最後の登りが待っていた。
もはや山がデカ過ぎて、どこにルートがあるのか、どれくらいの距離なのかすら判然としない。
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グイグイと鉄のハシゴが時折現れる岩の道を登り、
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落石を起こさないよう、慎重に進む。
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おお、ついにヘルンリヒュッテが見えた!
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すでに3,000mを越えていて、薄い酸素に息を整えながら、ヘルンリヒュッテにゴール!
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ヒュッテのテラスから見上げるマッターホルンはド迫力!
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とても登れるとは思えないような巨大な岩の塊。
しばし、マッターホルンから吹き下ろしてくる心地いい風に吹かれながら、我を忘れて見上げていた。
さて、せっかくマッターホルンの登山基地として名高いヘルンリヒュッテまで来たので、山小屋ごはんをいただきますか。
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(ヘルンリヒュッテの山小屋ごはんは後日の山めし礼讃で)
4,000m峰が連なる絶景の中で山小屋ごはんをすっかり堪能し、ガスが上がってきたところで下山としましょう。
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下りの左手に見える、山々。
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岩稜帯を気をつけながら下り、
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右手を見ると、モンテローザ(左)とリスカム(右)。
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ルンルン気分で山道を歩きながら、絶景を楽しむ。
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振り返ればマッターホルン。
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鉄の桟道帯を越えると、絶景を見れるベンチ。
ここで山めしするのもいいですなー。
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シュヴァルツゼーのゴンドラ乗り場が見えてきた。
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ゴンドラに乗り込み、ツェルマットの街へと下っていく。
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絶景とスリルと、ヘルンリヒュッテの山小屋ごはん。
なんとも充実した半日トレッキングであった。

<ツェルマット周辺を歩く>
今回のツェルマットをベースにした山歩きの参考にさせてもらった本。
いろんなトレッキングコースが詳細に書かれていて、読んでいるだけで想像しながら楽しめた。
 ツェルマット周辺を歩く ※現在中古しかないようです


<シュヴァルツゼーからヘルンリヒュッテ往復のコースタイム>
ツェルマットのゴンドラ乗り場(8:30)→(ゴンドラ20分)シュヴァルツゼー(9:00)→(9:30)ヒルリの分岐→(10:45)ヘルンリヒュッテ(山小屋ランチ)(11:50)→(12:45)ヒルリの分岐→(13:30)シュヴァルツゼー→(ゴンドラ)→(14:00)ツェルマット