スイスのザースフェーにある、アラリンホルン。
20250824 hohsaas-007
人生二度目の4000m峰へのチャレンジだ。
本来、3000m以上を2日間上り下りして、高度順化をするはずだったのだが、予約していたガイド事務所から、翌日の天気予報があまり良くないので、1日早めて実施となったのだ。

夜明け前に、ガイドさんとの待ち合わせ場所、Alpin-Expressのゴンドラ駅へ向かう。

20250825 allalinhorn-001

ゴンドラステーションはまだ開いていないのだが、扉には、始発の7:00より前、6:20から6:30まで、ガイドツアーの特権(?)で早朝運転すると書かれている。
ゴンドラ駅にはすでに数十人の列ができていて「こんなに登るの?」と思っていたら、夏のスキー大会があるらしく、準備のポールなどをみなさん担いでいる。

扉の前のガイドツアーらしき数組付近に立っていたら、まるで映画バーティカルリミットのモンゴメリー・ウィックのような山男が近づいてきて、名前を聞かれる。本日のガイドのカルロさんだ。

ゴンドラステーションのドアオープンとともに、チケット売り場でSaastalカードでは乗車できないゴンドラの上のAlpin Metoroのチケットを購入。
そのまま、日本の通勤ラッシュ並みのゴンドラに乗ってフェルスキンへ上がる。
途中1回ゴンドラを乗り継ぎ、フェルスキン到着。
ゴンドラを降りるやいなや、ダッシュでAlpin Metoroへと向かう。
メトロとはいっても地下ケーブルカーで、乗車してほどなく猛スピードであっという間にミッテルン・アラリンへ到着。

そこでトイレを済ませ、アイゼンとハーネスを着けて、表へ飛び出したとたんに、圧倒的なスケールで目の前にアラリンホルンが見えた。
20250825 allalinhorn-002
超ハイスピードで歩くカルロの後を追いながら、あたりを撮影し、
20250825 allalinhorn-004
ならされた雪面の道を小走りに歩く。
20分ほど歩いて、前方に人がかたまっているところが、ならされた道の終点で、このあたりから雪山と氷河へ上がるポイントがある。
20250825 allalinhorn-003
ここでカルロとザイルを結び、雪面をトラバース気味に登っていく。
20250825 allalinhorn-005
ここからは細いトレイルでグングン高度を上げて、アイゼンを引っかけないように慎重に、かつ、ザイルが緩まないよう、引っ張られないように、カルロの歩調に合わせて歩く。
20250825 allalinhorn-006
やがてジグザグにトラバース、氷河のクレバスを慎重に越えて、さらに高度を上げると稜線へ出た。
4000m峰がずらり。すんごい景色!
20250825 allalinhorn-007
稜線に出ると風が一気に強まり、フードをかぶってジャケットのベンチレーションをすべて閉め、歩き出す。この急斜面をあがり、右に大きく雪面をトラバースし終えたところで頂上を回り込むように、反対側から登頂するとのこと。
20250825 allalinhorn-008
ここからはとにかくアイゼンを引っかけないように、ザイルを一定のテンションに保ちながらカルロの後をついて行くだけ。
右に雪面をトラバースし終えたところで、岩場が出てくる。
ここがやっかいで、細かく割れやすい岩礫の斜面を慎重に、遅れないようについて行く。

そこを突破すると、頂上の稜線に飛び出し、最後のナイフリッジを歩ききったら、十字架の台が目の前に。
アラリンホルン(4027m)の頂上だ!
20250825 allalinhorn-009
強い風にさらされて、ひとりしか座れない頂上から這い降り、次の組がナイフリッジを登ってくるのを待つ。
20250825 allalinhorn-010
こんなところを登ってきたのね・・・
20250825 allalinhorn-011
あたりの景色はすごいのだが、スマホを出す余裕もない。
20250825 allalinhorn-012
下りは、あの岩礫の岩場で落石を起こさないようにソロソロと下るのだが、一回岩にアイゼンを引っかけてつんのめり、ヒヤッとした・・・。
雪が出てきたところからトップを交代。
私が前に立って下っていく。
雪とアイゼン(と後ろから支えてくれているザイル)さえあれば怖いものなしだ(笑)

サクサクと稜線のコルまで下り、右へとトラバース。クレバスも越えてザイルをほどくポイントまで降り、やっと生きて帰った心地がする(笑)
ジワジワと4000m峰に登った実感。
20250825 allalinhorn-013
岩山の上に聳え立つ、ミッテルンアリランの駅を目指して、
20250825 allalinhorn-014
絶景の中を歩いて行く。
20250825 allalinhorn-004
フェルスキンからのゴンドラでアラリンホルンにお別れ。
20250825 allalinhorn-016
今さらながらすごい景色の所へ登ったんだー、とこみあげてくるものがあった。