念願の雪の安達太良山へ。

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12月のとある平日に、初の東北地方の山での冬山デビューだ。


安達太良山へのアクセス 登山口と駐車場

安達太良山へのアクセスは、季節によって大きく便利さが変わる。

・奥岳登山口  奥岳登山口にはあだたら高原スキー場があり、大きな無料駐車場もある。
 ただし、紅葉シーズンなどは、登山者と紅葉目当ての観光客が殺到するので、奥岳までの一本道は何時間も渋滞するそうだ(地元タクシーの運転手さん情報)
 路線バスは、通常、JR二本松駅から岳温泉までの路線バスがあり、そこからタクシー利用。
 季節によっては、二本松駅から奥岳への直行便や、岳温泉から奥岳へのシャトルバスが日に数本あるので、福島交通のホームページをチェックするといい。
・塩沢登山口  100台ほどの駐車場があり、自家用車、タクシーでの入山可能。
二本松駅から塩沢温泉行の路線バスも出ているが、季節運行。塩沢登山口からのコース自体が冬期閉鎖になるので注意。
・野地温泉登山口  野地温泉、新野地温泉からの登山口もある。自家用車を停める駐車場もあり。路線バスも福島駅からの便があるが、春~秋の季節運行。
・その他の登山口  沼尻登山口(山麓の中ノ沢温泉まで路線バスあり)、銚子ケ滝登山口(路線バスなし)、表登山口(路線バスなし)もあるが、沼尻以外は駐車スペースも少ない

安達太良山の山小屋 テント場

奥岳登山口から、安達太良山へのルートの途中に、くろがね小屋がある。岳温泉の源泉をつかった温泉があることで有名で、完全予約制。夕食の名物カレーが美味しい。 稜線には鉄山の避難小屋があるが、水場もトイレもない、緊急避難用。この山域にはテント場はない。

安達太良山の登山シーズンと難易度

夏や秋のシーズンは、ゴンドラもあり、険しい岩場もないので、比較的初心者でも登りやすい。(ただし、塩沢登山口からのコースは沢沿いを登り、落石や滑落に注意が必要)冬山になると、風が強く、また、積雪量もあり、強い西風にトレースも消されがちなので、冬山経験者の世界。

安達太良山への登山コース コースタイム 日帰り山行について

・奥岳登山口 → くろがね小屋 → 安達太良山 (コースタイム 3時間)
・奥岳登山口 → ゴンドラ利用 → 安達太良山 (コースタイム 1時間15分)
・塩沢登山口 → くろがね小屋 → 安達太良山 (コースタイム 3時間15分)
・野地登山口 → 鉄山 → 安達太良山 (コースタイム 3時間45分)

いずれのコースも、それほど長くはなく、日帰りは可能。
ただし、ゴンドラは動いていない時期もあるので、注意が必要だ。

安達太良山登山記録 安達太良山(冬山)

JR二本松駅から岳温泉へのバスに乗り、まだ冬山のスキー場が完全オープンしていなかったので、奥岳までのバスがなく、予約していたタクシーに乗って、奥岳登山口へ。

スキー場横にある登山者ポストに入山届けを出し(ここは下山届けとセットになっている)、いざ、安達太良山の冬山へ。

そして、初の雪山での CASIO PRO TREK Smart のテスト。

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取り込んだ地図を起動すると、しっかり奥岳登山口、あだたら高原スキー場にいることがわかる。
そして、今回は、このスマートウォッチを使った、活動記録もスタート。

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まだ、冬山の入山者も少なく、トレースも心もとないので、CASIO PRO TREK Smart のGPS機能に大いに期待だ。

スキー場の横を歩き始め、

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くろがね小屋のほうへと向かう。

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スキー場に向かって一番右側を歩いていくと、

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登山道に入っていく。

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まだトレースはしっかりしているので、迷うことはないのだが、時折確認してみると、しっかりルート上を歩いているのがわかる。

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しばらく山道を登り続けると、林道と合流し、平坦な道に。

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やがて、勢至平の分岐。

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おおっ!めっちゃ正確。

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ほぼ狂いのないGPS機能に満足。
(この後、これに大いに助けられることになる)

ずんずん、雪道を歩いていくと、くろがね小屋が見えてきた。

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変わりやすい天気で、青空が見えたかと思うと、どんよりな曇り空。

そして小屋前まで行くと、また青空。

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ここも正確に位置をキープしている。

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小屋の前で、登頂前の腹ごしらえ。
温かい山めしランチだ。
(この日の山めしランチは、明日の山めし礼讃で)

ランチの間も、強い風と曇り空が支配的だったので、このまま予約しているくろがね小屋に入ってしまうか、はたまた登頂をするか迷ったのだが、明日の天気もわからないので、いけるところまで行くことにする。

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くろがね小屋の前からは、ほぼノートレース。
秋に来た時のルートを思い出しながら、ところどころ、風に消えていないトレースの痕跡を見つけては登っていく。

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グイッと尾根を登ると、少し広い場所へ。

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このだだっぴろい場所で、目印の竹竿も見落とし、ルートの痕跡らしきものが幾重にもあって、方向を見誤り、いつしか大きくルートを外していたのだが、おかしいなと思ってGPSを確認したら、ルートを外したのが明瞭にわかり、あわてて、元ルートに。

秋に下見はしたものの、やはり初めての雪山にGPSがあるのはなんとも心強いものだ。

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やがて、大きく斜面をトラバースする場所に。

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竹竿もありなんとなくルートはわかるのだが、少し緊張。

振返ってみると、けっこうな斜度ですな。。。

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やがて、前方に安達太良山の山頂と、峰の辻の標柱が見えてきた。

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峰の辻に到着。

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だんだんと風が強くなり、厳しい冬山の雰囲気も。

時間的にも、陽が傾く前に、一気に登ってしまおう。

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時折雲の切れ間に見える青空に勇気づけられながら、くろがね小屋を通過して以来誰もいない雪道を、アイゼンを効かせ、ガシガシと登っていく。

頂上まで、あと少し、あと少し。。。

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一気に稜線まで登りつめ、安達太良山山頂到着。

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その瞬間に、この青空。

おお、冬の安達太良山、やりましたなー。

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CASIO PRO TREK Smartに話しかけるように、ひとり登頂を祝福。

時間も14時半を過ぎており、安全のため、16時までにはくろがね小屋に入ってくださいと言われていたこともあって、ここからの眺めを一瞬楽しんで、サクッと往路を引き返す。

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この頂上付近の風の強さを想像させるエビのしっぽ。

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また稜線付近を覆い始めた雲に追われるように、慎重に斜面を下る。

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さっき自分がつけてきたトレースがことのほか頼もしく。

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GPSのおかげもあって、今度は迷うことなく、くろがね小屋に帰還。

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正直、ここまできたときには、ホッとした。

あとは、くろがね小屋の温泉で冷えたカラダを温め、ビールにしますか。


【CASIO PRO TREK Smart】
 [カシオ]CASIO スマートアウトドアウォッチ プロトレックスマート GPS搭載 WSD-F20-RG


※CASIOのプロトレックスマートは、先日アウトドアアンバサダーのイベントに参加して、その後のモニターとして貸し出していただいているものです


(つづく)