<2018年1月22日 記事追加修正>
12月。冬の木曽駒ケ岳へ。

冬山の木曽駒ケ岳には初挑戦だ。
木曽駒ヶ岳への登山口は、大きく分けると、伊那側からと、木曽側からのふたつ。
・千畳敷登山口
木曽駒ヶ岳への登山で最も利用されるのが、この千畳敷登山口。
しらび平からロープウェイで一気に標高2600mの千畳敷まで上がれるので、木曽駒ヶ岳までの最短登山口です。ロープウェイには、菅ノ台のバスセンターから専用バスに乗っていくことになる。菅ノ台バスセンター前には、24時間営業の大きな有料駐車場とトイレもある。路線バスもJR駒ヶ根駅から、しらび平までの直行便がある。
・桂小場登山口
同じく、伊那側からの登山口で、古くからの木曽駒ヶ岳への道。路線バスの便はなく、無料の駐車場がある。
・上松Aコース登山口、Bコース登山口
木曽側の登山口。路線バスはないが、JR上松駅からタクシーか、自家用車でのアクセス。駐車スペースあり。
・コガラ登山口(大原上)
木曽側からの登山口。路線バスはJR木曽福島駅から標高1050mの大原上まで。自家用車の場合は、大原上からさらに林道を上りコガラ登山口前に大きな駐車場がある。
・キビオ峠登山口
木曽側からの登山口。路線バスの便はない。
木曽駒ヶ岳山頂付近に、頂上木曽小屋、駒ヶ岳山荘、千畳敷と木曽駒ヶ岳の間に、天狗荘、宝剣山荘、桂小場からのルート上に、西駒山荘がある。(いずれもシーズン営業)
テント場は、木曽駒ヶ岳頂上直下の、駒ヶ岳山荘前に大きなテント場スペースがあり、夏のシーズンなどは賑わう。
夏山シーズンから秋の紅葉シーズンに訪れる人は多く、天気のいい週末は、木曽駒ヶ岳への登山道は行列のできる日も。冬山は、3000m級のアルプスであり、経験者の世界。千畳敷から木曽駒ヶ岳への千畳敷カールは雪崩の危険もある。
・千畳敷 → 木曽駒ヶ岳 (コースタイム 2時間)
・桂小場 → 木曽駒ヶ岳 (コースタイム 6時間35分)
・上松Aコース登山口 → 木曽駒ヶ岳 (コースタイム 6時間40分)
・コガラ登山口(大原上) → 木曽駒ヶ岳 (コースタイム 8時間30分)
上記のように、各登山口からのルートによってかなり頂上までの所要時間が変わり、コース次第。千畳敷からの往復であれば、問題なく日帰りでの登山は可能。ただ、夏と秋のハイシーズンはロープウェイ待ちの行列ができるので、余裕をみておかないといけない。
金曜の夜に中央道を疾走し、木曽駒ケ岳ロープウェーの山麓駐車場で車中泊。
異常な寒さに何度も目が覚めたが、この天気。

一番バスでしらび平まで上がり、ロープウェーで一気に雪山の世界へ。
身支度を整えて山上駅を出ると、いきなりこの絶景。

テンションあがりまくり。
そそくさと、アイゼンを装着し、ヒンズースクワットの準備運動をして、雪山装備で歩き出す。
あの鞍部を目指して、雪山を登っていくのだ。

上部のトラバース道はこの時期使えないので、一旦千畳敷カールの中へと下っていく。

そこから、何組かの先行部隊を追いかけるように雪道を行く。

ああ、なんていい天気。

千畳敷カールの中は、あまり風もなく、絶景を愛でながら、鼻唄交じりに新雪を踏みしめて登る。
次第に傾斜がきつくなり、

斜度がぐっと上がる手前で、ストックをピッケルに持ちかえる。

グイグイと高度をかせいでいく。、

ふと横を見ると、バリルートへ挑戦されるのか、2人組のパーティが右方の山稜へ取り付こうとしているようだ。

さらに急な雪の斜面になり、

見下ろすのがちょっと怖いくらい。

なんせ、この角度ですから。

稜線はもうすぐのところで、ジグザグにルートを切り、

ほどなく乗越浄土に到着。

ひー、かなり急。

乗越浄土から、山荘をぬけ、稜線に出たとたん、強烈な西風に見舞われる。

ルートは尾根上とはいえ、やや広めなので、風が強くても怖くはない。

顔が痛いほどの強風を受けながら、中岳へ。

ほんのひとのぼりで中岳山頂。

目指す木曽駒ケ岳の山頂が見えた。

夏は多くのテントで賑わう鞍部へと下降し、いよいよ木曽駒ケ岳への最後の登り。

風はさらに激しさを増し、

ときおり、前が見えないほどの雪煙に巻込まれながら登っていく。

ひとがんばりで、もう上は青空だけ。

木曽駒ケ岳山頂、到着。

山頂はすっかり雪に覆われ、

振り返ると、宝剣岳や空木方面が美しい。

遠くには、雪化粧をした乗鞍岳。

この絶景の中で山めしをしたかったのだが、風が強くてカメラを構えるのもやっと。
寒さと強風に耐えかね、10分ほどで山頂を撤退。
サクッと鞍部まで降り、ふたたび中岳へ登り返す。

中岳から見る宝剣岳がなんともいえずかっこいい。

伊那前岳。

いつの日か、この怖いまでに美しい雪の宝剣岳に登ってみたいけれど、ハードル高いな。。。

乗越浄土から、気を引き締めて、急下降の雪の斜面を慎重に下る。

足元の雪がけっこう崩れやすくて緊張する場面もあったが、斜度が緩んできたところでホッと一息。

ああ、絶景。

あたり一面、どこを見ても美しく、心の中まで澄み切った気持ちだ。

一気に雪面を下り、ロープウェー山上駅へ。

駅の裏手の日当たりのいい場所で山めしランチをし、後ろ髪をひかれつつ、この美しい雪山の世界を後にする。
冬の木曽駒ケ岳。
ああ、いい雪山シーズンインであった。

あとは、車まで戻って、温かい温泉とビールにしますか。
12月。冬の木曽駒ケ岳へ。

冬山の木曽駒ケ岳には初挑戦だ。
目次
1.木曽駒ケ岳へのアクセス 登山口と駐車場
2.木曽駒ケ岳の山小屋 テント場
3.木曽駒ケ岳の登山シーズンと難易度
4.木曽駒ケ岳への登山コース コースタイム 日帰り山行について
5.木曽駒ケ岳登山記録 木曽駒ケ岳(冬山)
1.木曽駒ケ岳へのアクセス 登山口と駐車場
2.木曽駒ケ岳の山小屋 テント場
3.木曽駒ケ岳の登山シーズンと難易度
4.木曽駒ケ岳への登山コース コースタイム 日帰り山行について
5.木曽駒ケ岳登山記録 木曽駒ケ岳(冬山)
木曽駒ケ岳へのアクセス 登山口と駐車場
木曽駒ヶ岳への登山口は、大きく分けると、伊那側からと、木曽側からのふたつ。
・千畳敷登山口
木曽駒ヶ岳への登山で最も利用されるのが、この千畳敷登山口。
しらび平からロープウェイで一気に標高2600mの千畳敷まで上がれるので、木曽駒ヶ岳までの最短登山口です。ロープウェイには、菅ノ台のバスセンターから専用バスに乗っていくことになる。菅ノ台バスセンター前には、24時間営業の大きな有料駐車場とトイレもある。路線バスもJR駒ヶ根駅から、しらび平までの直行便がある。
・桂小場登山口
同じく、伊那側からの登山口で、古くからの木曽駒ヶ岳への道。路線バスの便はなく、無料の駐車場がある。
・上松Aコース登山口、Bコース登山口
木曽側の登山口。路線バスはないが、JR上松駅からタクシーか、自家用車でのアクセス。駐車スペースあり。
・コガラ登山口(大原上)
木曽側からの登山口。路線バスはJR木曽福島駅から標高1050mの大原上まで。自家用車の場合は、大原上からさらに林道を上りコガラ登山口前に大きな駐車場がある。
・キビオ峠登山口
木曽側からの登山口。路線バスの便はない。
木曽駒ケ岳の山小屋 テント場
木曽駒ヶ岳山頂付近に、頂上木曽小屋、駒ヶ岳山荘、千畳敷と木曽駒ヶ岳の間に、天狗荘、宝剣山荘、桂小場からのルート上に、西駒山荘がある。(いずれもシーズン営業)
テント場は、木曽駒ヶ岳頂上直下の、駒ヶ岳山荘前に大きなテント場スペースがあり、夏のシーズンなどは賑わう。
木曽駒ケ岳の登山シーズンと難易度
夏山シーズンから秋の紅葉シーズンに訪れる人は多く、天気のいい週末は、木曽駒ヶ岳への登山道は行列のできる日も。冬山は、3000m級のアルプスであり、経験者の世界。千畳敷から木曽駒ヶ岳への千畳敷カールは雪崩の危険もある。
木曽駒ケ岳への登山コース コースタイム 日帰り山行について
・千畳敷 → 木曽駒ヶ岳 (コースタイム 2時間)
・桂小場 → 木曽駒ヶ岳 (コースタイム 6時間35分)
・上松Aコース登山口 → 木曽駒ヶ岳 (コースタイム 6時間40分)
・コガラ登山口(大原上) → 木曽駒ヶ岳 (コースタイム 8時間30分)
上記のように、各登山口からのルートによってかなり頂上までの所要時間が変わり、コース次第。千畳敷からの往復であれば、問題なく日帰りでの登山は可能。ただ、夏と秋のハイシーズンはロープウェイ待ちの行列ができるので、余裕をみておかないといけない。
木曽駒ケ岳登山記録 木曽駒ケ岳(冬山)
金曜の夜に中央道を疾走し、木曽駒ケ岳ロープウェーの山麓駐車場で車中泊。
異常な寒さに何度も目が覚めたが、この天気。

一番バスでしらび平まで上がり、ロープウェーで一気に雪山の世界へ。
身支度を整えて山上駅を出ると、いきなりこの絶景。

テンションあがりまくり。
そそくさと、アイゼンを装着し、ヒンズースクワットの準備運動をして、雪山装備で歩き出す。
あの鞍部を目指して、雪山を登っていくのだ。

上部のトラバース道はこの時期使えないので、一旦千畳敷カールの中へと下っていく。

そこから、何組かの先行部隊を追いかけるように雪道を行く。

ああ、なんていい天気。

千畳敷カールの中は、あまり風もなく、絶景を愛でながら、鼻唄交じりに新雪を踏みしめて登る。
次第に傾斜がきつくなり、

斜度がぐっと上がる手前で、ストックをピッケルに持ちかえる。

グイグイと高度をかせいでいく。、

ふと横を見ると、バリルートへ挑戦されるのか、2人組のパーティが右方の山稜へ取り付こうとしているようだ。

さらに急な雪の斜面になり、

見下ろすのがちょっと怖いくらい。

なんせ、この角度ですから。

稜線はもうすぐのところで、ジグザグにルートを切り、

ほどなく乗越浄土に到着。

ひー、かなり急。

乗越浄土から、山荘をぬけ、稜線に出たとたん、強烈な西風に見舞われる。

ルートは尾根上とはいえ、やや広めなので、風が強くても怖くはない。

顔が痛いほどの強風を受けながら、中岳へ。

ほんのひとのぼりで中岳山頂。

目指す木曽駒ケ岳の山頂が見えた。

夏は多くのテントで賑わう鞍部へと下降し、いよいよ木曽駒ケ岳への最後の登り。

風はさらに激しさを増し、

ときおり、前が見えないほどの雪煙に巻込まれながら登っていく。

ひとがんばりで、もう上は青空だけ。

木曽駒ケ岳山頂、到着。

山頂はすっかり雪に覆われ、

振り返ると、宝剣岳や空木方面が美しい。

遠くには、雪化粧をした乗鞍岳。

この絶景の中で山めしをしたかったのだが、風が強くてカメラを構えるのもやっと。
寒さと強風に耐えかね、10分ほどで山頂を撤退。
サクッと鞍部まで降り、ふたたび中岳へ登り返す。

中岳から見る宝剣岳がなんともいえずかっこいい。

伊那前岳。

いつの日か、この怖いまでに美しい雪の宝剣岳に登ってみたいけれど、ハードル高いな。。。

乗越浄土から、気を引き締めて、急下降の雪の斜面を慎重に下る。

足元の雪がけっこう崩れやすくて緊張する場面もあったが、斜度が緩んできたところでホッと一息。

ああ、絶景。

あたり一面、どこを見ても美しく、心の中まで澄み切った気持ちだ。

一気に雪面を下り、ロープウェー山上駅へ。

駅の裏手の日当たりのいい場所で山めしランチをし、後ろ髪をひかれつつ、この美しい雪山の世界を後にする。
冬の木曽駒ケ岳。
ああ、いい雪山シーズンインであった。

あとは、車まで戻って、温かい温泉とビールにしますか。